標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 69.0㎜
【採集場所】山梨県笛吹市境川町
【採集日時】2022年7月9日 21:30
【採集方法】Light Trap採集
【採集者名】Tooru MORIYA
モリにゃんこ先生のご案内で、このミヤマクワガタが飛来した場所でライトトラップ採集をさせていただきました。車で山道をどんどん駆け上がり、目的地に近づくほど、道が細くなり…。こんなところまで、よく車で入っていけるなぁ~…普通車じゃ無理ですね。
ライトの設置場所は、落葉広葉樹林に囲まれた、ちょっとした広場でした。
ライトを点灯すると、どんどん昆虫たちが集まってきます。
突然、巨大な水色がバタバタと舞い降りました。オオミズアオの飛来を皮切りに、いろんな昆虫が集まり始めました。ヤママユガも大迫力。
かなり気に入ったのはアケビコノハです。見れば見るほど葉っぱです。頭の角?はピノキオのようで別世界から現れたような面白い昆虫です。
とにかく様々な形や色あいの蛾、カミキリムシ、ヤブキリ、カゲロウやトビケラ…
やっぱりライトトラップは楽しいですね。
あまりに楽しかったので、まったく残念感はないのですが、クワガタを含め大型の甲虫はまったく飛来しませんでした。スジコガネなど小型のコガネムシはチョコチョコ飛んできてくれました。小雨が降ったりやんだりで気温も低めだったからかもしれません。
そんな条件でしたがオオミズアオはたくさん飛来してくれました。多い時は、4~5頭がライト周りでバタバタしてました。本当にバタバタ!という表現が当たります。飛ぶのが下手です。草むらに落ちて、バタバタするものだから、すぐに翅がボロボロになっていきます。手に乗せると、美しい色合いはもちろんですが、体や足はフワフワの毛で覆われ、お顔がなんと可愛いこと!魅力的な生きものです。
さて、この標本に話を戻しましょう。
このミヤマクワガタは、私が同行させていただいた1か月前ぐらいに、同じ場所でライトトラップをした時に、飛んできてくれたそうです。大きなミヤマが羽音を立てて飛んで来たら嬉しいだろうなぁ~。
この場所のミヤマクワガタの多くは、このようなフジ型(大あごの歯型)が多いようです。もう少し標高が上がって寒くなると、蝦夷型が増えてくるのかもしれません。
森にゃんこ先生、快く譲っていただき、ありがとうございました。
Contributed by HIRO
2023 September