標本DATA
【種類】 アマミノコギリクワガタ(沖縄亜種) Prosopocoilus dissimilis ♂
【サイズ】 70.1㎜
【累代表記】累代F2 (♂WD67㎜×♀WF1 35㎜)
【採集場所】種親 ♂ 67ミリの採集場所:沖縄県西原町
【孵化日】 2019.8.8 最大体重16.7グラム(2020.3.1)
【蛹化日】 2020.6.9 蛹体重11.6グラム
【羽化日】 2020.7.18
【飼育者名】N. T.
野外採集個体であれば、超BIGなオキナワノコギリ!
これは飼育個体でございます。ただ、70ミリとなると簡単に飼育できるサイズではありません
Tさんの飼育技術の高さですね。
西原町でTさんが採集した67ミリのオスは野外採集個体としては特大です。小型個体はたくさん見られるのですが、なかなか大型個体には出会えません。60ミリクラスは大きいですね。65ミリはかなり大きい!67ミリは、良いポイント(採集場所)を知っている人でも、なかなか採れません。
大きな親からは大きな子どもが生まれる可能性が高い!
期待通りの結果が出たのではないでしょうか?野外ではほぼ採集できない70ミリを超えた個体を育てられたのですから!
良い遺伝子(種親)だけでは、大きな個体を育てることはできません。Tさんは発酵マット(エサ)の選択、温度管理など、成長に最適な条件を作ることができたから、上手くいったのです。
色々と考え、試行錯誤されたのだと思います。
ご存じのとおり、アマミノコギリクワガタの沖縄亜種は、本土で見られるノコギリクワガタと比較すると特大サイズになっても大あごは、それほど曲がりません。直線的です。
その特徴は、この個体が証明してくれていますね。
この個体の格好良さは、大アゴの太さだと思います。
お伝えしていますように、私は太めが好きです。力強い印象を受けます。
頭部、前胸背板は艶消しですが、それとは対照的に前翅は艶々です。
魅力的なクワガタムシですね。
Contributed by HIRO
2023 September