標本DATA
【種類】 アマミノコギリクワガタ(沖縄亜種) Prosopocoilus dissimilis ♂
【サイズ】 71.8㎜
【累代表記】累代F2 (♂WD67㎜×♀WF1 35㎜)
【採集場所】種親 67ミリの採集場所:沖縄県西原町
【孵化日】 2019.8.6 最大体重16.0グラム(2020.3.1)
【蛹化日】 2020.6.16 蛹体重11.6グラム
【羽化日】 2020.7.24
【飼育者名】N. T.
この個体は、70.1ミリと兄弟になります。同じ親、飼育条件も同じなのに、大きさはもちろん、大アゴなど全体のフォルムまで違ってきます。興味深いです。
人間も、兄弟姉妹、顔や性格まで違いますもんね。
それにしても、Tさんは飼育が上手です。
このような野外のギネスクラスを育て上げるわけですから。
ちなみに現在の野外ギネスは、むし社発行のBE-KUWAによりますと71.7㎜です。
0.1㎜ですが、野外ギネス超えでございます…拍手!
そして、この標本を見て下さい。
大あごの形状が格好良い。4本の内歯がしっかりと突き出し、Wine REDの色合いと合わさり、なんとも言えない気品が感じられます。美しいクワガタムシですね。
飼育上手のTさんですが、採集も上手です。
毎年、お子さんと一緒に採集を楽しまれています。
「なかなか大型個体は採れませんよね!Tさんは採集も上手なんですね!」と伝えたら…
「オキナワノコギリは9月まで採集できますが、65mm以上の大型を採集しやすいのは5月20日ごろから6月10日ごろまで! 」と今まで採集されてきた経験とデータを元に、かなり具体的な期間を教えて下さいました。特大個体を狙うには、5月~6月の前半戦なんですね。
さて、これを知ったからといって、簡単には採れませんよ(笑)
Tさんの野外採集ギネスは6月上旬に採集した68ミリだそうです。特大期間中は、ほぼ毎日、クワガタCheckに出かけられるとのこと。
今年(2020年)は64ミリが最大…かなり残念そうでした。
でも…64ミリって…けっこう凄いサイズなんですが…
もし、私が64ミリなんて採集できたら、小躍りしていると思います…笑
Contributed by HIRO
2023 September