標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ Dorcus titanus ♂
【サイズ】 62.3㎜
【採集場所】奈良県五條市
【採集日時】2021年8月16日10:48
【採集方法】Looking採集(クヌギの樹液周り)
【採集者名】P
62ミリUPの立派なヒラタクワガタです。大型のヒラタクワガタは、頭部と前胸背板の艶消しが渋い。
Pさんの採集フィールドである上牧町と五條市…この場所のヒラタクワガタは、このように大アゴが太くて短めの個体が多い。このフォルムの遺伝子が、この場所で長く受け継がれているのでしょう。左の小顎髭(しょうがくしゅ)が切れていますね。何があったのだろう?何かに噛みつかれたのだろうか??個体の傷は、その個体の生きてきた歴史が垣間見えて良いなぁ~。
ピーさんの若い頃…50年以上前…6センチを超えるヒラタクワガタは少なかったそうです。気候変動(温暖化)が影響して、暖かい環境を好むヒラタクワガタは少しずつ大きくなっていった!とPさんはおっしゃっていました。
ただ、奈良市の学園前で幼少期を過ごした私は、65ミリぐらいのヒラタを毎年、必ず採集できていました。よく憶えているのが私の友人(ライバル)が71ミリ越えのお化けのようなヒラタを採集したことです。あのヒラタクワガタは大きかった。その年に私が採集した自慢の65ミリクラスのヒラタを横に並べると…もう悲しくなるほど…65ミリが小さい。
小学校5年のときです。もう羨ましくて、すごく記憶に残っています(笑)
奈良市内には、昔から大きなヒラタがいたのは間違いありません。
奈良市は、Pさんのフィールド(上牧町、五條市)より、当時から暖かかったのだろうか??…笑
Contributed by HIRO
2023 September