標本DATA
【種類】 スジクワガタ Dorcus striatipennis ♂
【サイズ】 36.0㎜
【採集場所】宮崎県小林市
【採集日時】2022年7月22日 7:00
【採集方法】Looking採集(クヌギの樹液周り)
【採集者名】Masahiro MIYOSHI
宮崎県で採集されたスジクワガタです。
スジクワガタは北海道から九州そして、口永良部島まで広く分布しています。そして、ちょうど奄美、沖縄を中心とした南西諸島にはいないのですが、台湾(台湾亜種)や中国(中国亜種)には生息しています。この分布していない空白地帯が興味深いです。旧北区と東洋区の境界線(渡瀬線)なども関係してくるのだろうか??
このスジクワガタは、三好さんが早朝にクヌギの樹液周りで採集されました。艶消し感が強くて渋みがあります。Such a COOL Stag beetle!
このサイトでは大きなスジクワガタばかり並んでいますが、こんな大きなオスには、なかなか出会えません。採集力のある三好さんだからです。普通に採れるサイズは、ほんとに小さい。中にはメス(2センチほど)より小さいオスも見られるくらい。
さて、少し学びを!
スジクワガタの学名は、Dorcus striatipennis
このstriatipennisの意味は、「線条のある翅」という意味だそうです。
なるほど~
だけど、大型個体の上翅は線条にならないから、大きなオスには相応しくない学名ですね…笑
そうそう、学名とは?
生物学における学名は、世界共通!生物学の手続きに基づいて生物の分類群に付けられる名称です。種の学名(種名)は、「属名generic name」+「種小名specific name」で表され、この表現法を「二名法」と言います。
Contributed by HIRO
2023 August