標本DATA
【種類】 アマミマルバネクワガタ Neolucanus protogenetivus protogenetivus ♂
【サイズ】 64.0㎜
【羽化日】 2016年6月26日(WF2 – 3年1化)
【飼育方法】赤枯れ特性マット使用
【飼育者名】Kenzo TAKASHIMA
(種親について)
【採集場所】鹿児島県大島郡徳之島町 天城岳(徳之島)
【採集日】 ♂2011年9月23日、♀2011年9月24日
【採集方法】夜間のLooking採集(スダジイ)
【採集者名】Ryosuke SADAKI
アマミマルバネクワガタは、奄美大島、徳之島、請島に生息しています。徳之島のマルバネクワガタは、野外でほんの少しですが、大歯型が得られています。
名前の通り、亀のように丸いクワガタです。良く見られる個体は、こんなに大アゴが発達しないため、なおさら真ん丸に見えます。
種親を採集された定木 良介さんはクワガタ世界でかなり知られた方です。Be-KUWAの野外ギネスホルダー、人気のマルバネクワガタ図鑑の執筆者の一人、クワガタを愛しすぎて「クワバカ」という本にも登場されています。
その種親から高島 賢造さんが自身の持つ技術を駆使して飼育された個体です。採卵から3年もかかりました。羽化不全も見られない素晴らしいマルバネクワガタです。
歯型をじっくり見て下さい。縦角の発達が非常に良く、野外ではほぼ見ることができない歯型でございます。大アゴ根元の出っ張りが無くなれば、幻と呼ばれる完全大歯型です。
滅多に見られない!と思うと、余計にこの歯型が格好良く見えてきますね。
標本は、触角、爪先もきっちり伸びて、最高に美しく仕上がったと思います。
Contributed by HIRO
2023 October