標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 71.7㎜
【採集場所】愛媛県松山市浄瑠璃町
【採集日時】2020年8月27日 16:00
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】Daisuke TSUNEISHI
写真をじっくり見ていただきたいと思います。特大とは言えませんが、なんと格好良いこと。自然の造形は本当に美しいと感じます。
恒石さんによると、愛媛や香川でミヤマクワガタを狙うにはクヌギがポイントになります。高知県だとカシ類でもミヤマクワガタが採集できます。四国は太平洋側と瀬戸内海側で気候も変わり、ミヤマクワガタが集まる樹種も変わってきます。
地域によって、クワガタムシ=クヌギではありません。
少なくとも、私の幼い頃(奈良で)のランキングは、横綱クヌギ、大関コナラ、関脇ヤナギでした。とにかく大きなクワガタを捕まえたければ、横綱であるクヌギに突撃しろ!というのが私のセオリーでございました。
恒石さんのように各地に足を運んで採集されている方のコメントには力がある。本やインターネットの情報も確かに大事ですが、私は自ら足を運んで体験されている方の言葉(話)が一番信頼できると思っています。
このサイトを立ち上げた私の想い(狙い)と重なります。
子ども向け、家族向けのワークショップを開催すると、生きものに興味のある子どもたちがたくさん集まってきます。子どもたちは、私が驚くほどの知識をたくさん持っています。
アマゾンやアフリカに住んでいる珍しい生きものたちのことを本当によく知っています。
もちろん、素晴らしいことです。知識は宝です。ただ、子どもたちに…知識はあるけど実体験がない。そこにリアルな体験が伴うと、持っている知識は何倍にもパワーアップする。人を動かす力が宿ります。
五感を目いっぱい使ってリアルな体験をしていただきたいと思います。特に幼い頃の体験が非常に大切となります。その体験は、色んな意味で子どもたちを大きく成長させてくれます。心が震えるほどの感動、怖い思い、痛い思い、そこで感じた優しい気持ち、これらの経験は机上で学ぶことはできません。リアルな体験は、子どもたちを精神的に安定させる効果も実証されています。
子どもたちの安全は最優先です。しかし、安全が確保された場所で得られる体験からは子どもたちの学びは少ないと感じます。子どもたちは、もっともっとリアルな自然の中で、体力、経験力、危険察知能力、大げさに言うと「生き抜く力」を磨いてほしいと思います。
Contributed by HIRO
2023 October