標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 74.0㎜
【採集場所】兵庫県赤穂郡上郡町
【採集日時】2020年7月19日 6:00
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】J. TANIGUCHI
このミヤマクワガタを見て下さい。
私が勝手に決めたことですが、75ミリがミヤマクワガタの特大ラインだと思っています。そのサイズに満たない個体ですが、特大サイズの迫力が十二分に感じられます。その理由は…頭部です。頭部の冠の発達が凄い。アンバランスと言って良いと思います。この頭部だけを見ると私が持っている77ミリ越えのミヤマクワガタの頭幅と変わらない。超~頭デッカチなミヤマクワガタでございます。なんと格好良い!
なぜでしょうね?クワガタは頭が大きな方が格好良く感じる。人間ですと8頭身が格好良い、小顔の方が良いと思っている方がたくさんいます。感覚(感じ方)って面白いですね。
そんな特別なミヤマクワガタなのに…
標本作成は、久しぶりに大きな失敗をやらかしました。どこを壊したかわかりますか??
パッと見た感じはわからないと思います。
写真を見て探してみて下さい!
この個体の体毛はすっかり抜け落ち擦れています。かなりの老齢個体であることが一目でわかります。それを理解してゆっくり慎重に整形すべきでした。少し力を入れただけなのですが、硬い外骨格が硬直した筋肉の力に勝てず、大切な脚がミシッと…折れました…。あらためて、歳をとると外骨格まで脆くなることが実感できました。
友人が採集してプレゼントしてくれた山口県産の72ミリヒラタクワガタの大失敗もフラッシュバックしてくれまして、さらに気持ちが落ちました…苦笑
もっと慎重に扱っていたら、折れなかったのに…
もうわかりましたね!折れた脚を木工用ボンドで、プラモデルのように接着しています。
あぁぁ~落胆
Contributed by HIRO
2023 October