標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 72.8 mm
【採集場所】鹿児島県姶良市
【採集日時】2023年8月13日 8:00
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】Takuma TAKESHITA
ミヤマクワガタの魅力にはまって採集を始めたのが3年前(2020年)!竹下さんの姶良市で採集した最大サイズは、昨年(2022年)に採った74ミリだそうです。
大きな個体は高所にとまっていることが多く、蹴っても落ちてこない個体がいます。私も含めてこの経験をされている方は多いと思います。そんなときのための長竿ですね。竹下さんは、クワガタ採集の必須アイテムとして、なんと9メートルの虫網を常に携帯しているそうです。
お隣の宮崎県は特大ミヤマの産地として有名です。姶良市の北東にそびえる霧島山系は鹿児島県と宮崎県にまたがる連山です。気候条件も似ていますし鹿児島県側でも、かなり大きなミヤマクワガタが間違いなく生息していると思われます。いつか超特大のミヤマクワガタが竹下さんの長竿網に納まるかもしれませんね。
竹下さんは、大きなクワガタを求めて夜の山に入ると色んな野生動物に出会うそうです。ライトをパッと照らすと、3メートルほどのところに、大きなシカがこちらを見ていた…驚きすぎたのか微動だにせず、こちらをジッと見つめていたそうです。奈良公園のシカのように人馴れしていないのに(笑)
子どもたちに、このような体験をしてほしいと思います。夜の森に入るだけでも、すごく勇気がいりますし、昼と夜とでは同じ森(場所)がまったく別世界となります。闇の中では視覚に頼ることができない分、聴覚(音)や嗅覚(香り)、そして手足や肌の感覚がグッと力を増してくる。怖いと思うと、全身に鳥肌が立ちます。そんな経験をする機会が子どもたちに少しでも増えますように!
リアルな自然体験は、間違いなく子どもたちを強くします。
もちろん安全は大切です。大人と一緒にお願い致します!
Contributed by HIRO
2023 October