標本DATA
【種類】 ヒメオオクワガタ Dorcus montivagus montivagus ♀
【サイズ】 41.5 mm
【採集場所】福島県南会津郡南会津町
【採集日時】2023年9月1日 17:20
【採集方法】木を蹴って採集(ヤナギ類)
【採集者名】Cassiopeia
「ヒロさん、メスも興味ありますか?かなり大きいと思います。」と、カシオペア君らしい丁寧なメイルが届きました。展示のために良いと思える個体が採れるといつも連絡いただけます。本当にありがたい。
届いたメスがこの子でした。きっちりしたカシオペア君が「大きい!」と言うからには、間違いなく大きいのだろう!と思っていましたが…デカイ…
期待以上の大きさでした。ヒメオオクワガタのメスで、こんなに大きな個体を見たのは初めてです。別種??と思えるほどの迫力がある。
どんな種類もそうですが、特大クラスは、その種類、個体の特徴がグッと出ているような気がして魅かれます。ヒメオオクワガタのメスは、大きくても36~38ミリぐらいです。40ミリとなると、どの地域でも特大と言って良いと思います。
手に乗せると大きさの割に軽い! 左触角と小顎髭も切れて、大あごや体表が摩耗しています。おそらく…昨年、成虫になってから産卵を経験した個体だと思います。特に産卵後は体重が軽くなります。子孫を残すのは本当に大変です。これはすべてのクワガタに言えることですが、寿命が近くなると、どんどん体重が軽くなっていきます。
長く飼育していると気付きます。体重がだんだん軽くなってくると、そろそろお別れかなぁ~と…。どんな生きものでも長く一緒にいると愛着が湧いて、少し寂しくなりますね。
Contributed by HIRO
2023 October