標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 64.2 mm
【採集場所】北海道斜里郡小清水町
【採集日時】2023年6月25日 22:00
【採集方法】外灯飛来個体
【採集者名】K. I.
北海道は78ミリクラスが採集されている大型ミヤマの産地!ただ、これは道南地方のことを指しています。特に寒さの厳しい道東、道北に至っては、70ミリを超える個体は非常に少ない。寒すぎるんでしょうね。
小清水町の北部はオホーツク海に面し豪雪地帯としても知られています。
寒さ厳しい地域で10年以上、毎年採集されているIさんの今までの最大個体は70ミリだそうです。冬はマイナス20℃以下になることも珍しくありません。この個体を採集した6月でも、寒くてストーブを点けることがあるそうです。涼しい環境を好むミヤマクワガタですが、さすがにこの冷温環境は厳しいようです。
さて、このミヤマクワガタは外灯に飛んできてくれました。夜はかなり冷え込むときがあります。この日はそれほど温度が下がらなかったおかげで、飛来してくれました。このミヤマクワガタは、今のところ今年一番の大型個体だそうです。
標本を見て下さい。寒い地域に見られる典型的な歯型ですね。第一内歯は小さく、先が大きく鹿角のように開くエゾ型です。少し赤みがある個体で格好良いですね。
Contributed by HIRO
2023 October