標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 76.0 mm
【採集場所】大分県日田市前津江町
【採集日時】2023年8月16日 13:05
【採集方法】木を蹴って採集(クヌギ)
【採集者名】T. N.
私が持っている大分県内で採集された最大のミヤマクワガタです。
お盆過ぎに採集された個体で寿命も近かったのでしょう。夏の暑さで参ってしまい、私の手元に到着した時にはすでに亡くなっておられました。夏は腐敗するのが早いですね。
大分県の得難い特大個体ですので、なんとか美しく標本に仕上げるために最大限努力してみました。悪くなった標本は、なかなか上手くいかないものです。触角をピシッと伸ばそうと引っ張ると簡単に外れたり…生きものは死んでしまうと、本当に脆くなりますね。
標本をじっくり観察して下さい。出来栄えは、とても良いと思います。我ながら素晴らしく上手くできたと思います。修理している箇所もあまりわからないかと…。もちろん、目の肥えた方々がじっくり見ると、バレると思いますが…。どこか修理してあるのか、探してみて下さいませ。2か所あるんです。触角とフセツを接着しています。
大あごの発達が素晴らしく良いですね。標高の高い山麓地帯で採集された個体です。金色の毛はほとんど抜け落ち、野外で長く生きていたことが想像できます。黒光りしてなんとも美しい。太目のクヌギを思いっきり蹴ると目の前に落ちてきたそうです。
Contributed by HIRO
2024 February