標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 71.0 mm
【採集場所】福島県福島市
【採集日時】2019年8月12日 17:30~18:00
【採集方法】木を蹴って採集(秘密の木)
【採集者名】Cassiopeia
カシオペア君曰く、2019年=ミヤマクワガタ不作。
そんな年でも、福島では貴重な70ミリUPを採ってくるのですから凄いです。この年の貴重な最大サイズになります。
譲っていただく前に話は聞いていたのですが、すでに個体(標本)の状態が良くなくて…
せっかく譲っていただいたのに、上手く仕上げることができませんでした…。
腐敗が少し進んでいる割には、右大アゴ基部の筋肉がそのまま硬直してしまって、まったく開きません。少し頑張ってみたのですが、大アゴがボキッと折れてしまうと嫌なので力押しはやめました。
アゴ先の開きと体幅を同じくらいにすると、一番体長が稼げます。大アゴの形状にもよりますが、上手くすると0.5ミリほど大きくなります。頭部がほぼ外れかけなので、内部から大アゴ基部の筋肉をピンセットで壊して開こうとも試みましたが、大アゴはビクともしませんでした。
また左の触角も変な癖がついてしまっていて、なかなかピシッと伸びてくれず、これまた少し苦労しました。右のように美しく伸ばしたかったのですが、折れたり外れたりしそうなので、これも頑張るのを止めました。
写真を見て下さい。冠幅があって格好の良いミヤマクワガタです。福島県内でも、こんなに立派なフジ型が得られるのですね。私が幼い頃に慣れ親しんだ奈良のフジ型とは、少し違った感じがまた良いです。太く迫力のある個体です。厳冬の福島も、冬の気温が少しずつ上がってきているのかもしれませんね。
本個体の詳しい採集状況については、下記のブログをご覧ください。なんと同じ木から2頭も
70アップが落ちてくるなんて…驚
Contributed by HIRO
2024 February
(⇩外部リンク:ミヤマ採集時の詳細はブログにて)
http://cassiopeia19770720.blog.fc2.com/blog-entry-502.html?sp