標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長75.0㎜、頭幅20.2mm
【採集場所】福島県南会津郡檜枝岐村
【採集日時】2002年7月15日 10:00~11:00
【採集方法】木を蹴って採集
【採集者名】M. E.
「福島の桧枝岐」と聞くと、多くのクワガタ好きは「ヒメオオクワガタ」が頭に浮かぶのではないでしょうか?自然豊かな桧枝岐ですので、シーズンになるとたくさんのミヤマクワガタが観察できるそうです。ただ、大型の個体は少ない。採集されている方々の話によりますと、ミヤマの大きさは福島市と同じような感じです。大きいのが採れた!と思っても68~69ミリほどで、なかなか70ミリを超えてきません。本個体のようなサイズが採れたのは初めてで、極めて珍しいとのことです。間違いなく南会津の最大クラスなのだと思います。ノギスを75ミリに合わせて、ギリギリ当たるぐらいなので、厳密に計測しますと74.95ミリくらいかと…。
ヒメオオが生息する地域より少し標高を落としたヤナギの林で得られました。太めのヤナギをハンマーで、コンコンと軽くたたくと、樹上からポーンと落ちてきたそうです。
大アゴが真っすぐに伸びる蝦夷型です。この地域に多く見られる形状だそうです。
アゴ先が大きく開き、美しく魅力的ですね。
本個体は私が10年以上前に展脚しました。当時の私の展脚は爪先まで伸ばせていないものが多いのですが、この個体は悪くないです。再展脚ナシでMuseumに掲載させていただきました。
Contributed by HIRO
2024 April