標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長75.8㎜、頭幅 20.7mm
【採集場所】山口県長門市
【採集日時】2013年7月28日 10:00
【採集方法】木を蹴って落下した個体(クヌギ)
【採集者名】Masayasu SATO
地域別にミヤマクワガタを長らく集めています。私が所持している山口県内で採集された最大のミヤマクワガタです。お隣の広島県と同様、山口県は大きなミヤマクワガタが採集できるようです。私が知る限り山口県内で採集された77ミリOVERが存在します。80ミリのミヤマを採集した!という話も聞いたことがあります。
この個体は山口県西部の日本海側、山々に囲まれた裾野で採集されました。もう10年近く前の採集個体になります。友人の話では、今でもこのクラスのミヤマクワガタが生息できる自然豊かな林が、この地域には残されているそうです。ミヤマクワガタは漢字で記すと「深山」です。深い山々を好むことに由来します。ミヤマクワガタの存在は、その地域の自然の豊かさ指標(尺度)として使えると思います。
標本を見て下さい。第一内歯は長くはないですが太いです。そして、体(特に頭部)に厚みがあるため、何とも言えない迫力が感じられるミヤマクワガタですね。大きなクヌギを思いっきり蹴っ飛ばすと落ちてきてくれました。
いつも言う(思う)ことですが、木を蹴って、こんなに大きなクワガタが落ちてきてくれたら興奮するだろうなぁ。その瞬間に立ち会えたSATOさんがとても羨ましいです。
Contributed by HIRO
2024 April