標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長77.3㎜ 頭幅21.3㎜
【採集場所】愛媛県西条市
【採集日時】2003年7月18日
【採集方法】外灯Looking
【採集者名】N. T.
西条市の山間の林道沿いに設置された灯火に飛来した個体です。採集されたTさんによると、周辺の山々に開発の波が押し寄せ、舗装道が整備され、採集できるミヤマクワガタのサイズが年々、小型化しているそうです。最近は73ミリぐらいが採れたら最高!70ミリアップでさえ少なくなってきているとのことでした。もう20年以上も前のお話です。
このミヤマクワガタが得られた西条市の山々の現況が気になりますね。Google Earthを利用して上空から確認してみると、まだまだ山々の緑は深く、ミヤマクワガタの生息環境は残されているように見えました。ただ、本個体のようなお化けクラスのミヤマクワガタは、もう採れないように思います。
私が幼い頃…昔は10センチくらいのミヤマクワガタを年に数頭は採ったもんや!というオジサマたちの自慢話が、あながち法螺ではないかもしれない!って少し思います。
20年以上前ですが、西条市の山々で、この8センチ近いお化けのようなミヤマが採集されているわけですから。50年ほど前であれば、もっと大きい8センチを優に超えるミヤマクワガタが生息していたのかもしれません。
大きな生きものが生まれ育つには、豊かな自然は不可欠です。
本個体を見て下さい。大アゴと頭部の発達が凄いです。私が所持するミヤマクワガタの中でトップ3に間違いなく入ってくる大きさと太さです。
Contributed by HIRO
2024 April