標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長76.0㎜ 頭幅20.1㎜
【採集場所】福岡県福岡市
【採集日時】2015年7月29日 6:00
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】Takamitsu HAYASHI
当時、林さんは、息子さんと一緒に採集を楽しまれていました。ダム湖畔の一画にあるとっておきのクヌギ林です。樹液が出た木を一本ずつ確認していきます。この場所はミヤマクワガタが多く見られ、65ミリぐらいの個体がよく採れるそうです。
「65ミリがよく採れると!」
なんて素敵な林なのでしょうか。60ミリ半ばくらいになると、頭部の冠も発達してきて格好良く(ミヤマらしく)なってきます。ミヤマクワガタにとって良い生息環境が広がっているのが想像できます。私が知るミヤマクワガタの多産地は、ダム湖畔がけっこう多いように思います。ミヤマクワガタは乾燥した森を好みません。朝夕になると霧が立ち込めるような場所がお好みです。
本個体は、林さんがこれまでに採集されたミヤマの最大サイズだそうです。76ミリに開いたノギスがカッチリ当たります。ボディはスラっとしているのですが、頭冠の発達も良く、美しいエレガントなミヤマクワガタです。スラリと前方に伸びた大アゴと太く突き出た第一内歯がなんとも格好良いです。
そうそう!ミヤマクワガタは大アゴの基部に突起を持っているのをご存じですか?下向きに突き出しているこの突起は何かの役に立っているのだろうか?時々、気になります。
ただの飾りだったとしても、格好良いからGOODです。
Contributed by HIRO
2024 April