標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長73.3㎜
【採集場所】京都府船井郡京丹波町
【採集日時】2018年8月14日 9:00
【採集方法】Looking採集(コナラ)
【採集者名】S. K.
なんと格好良いミヤマクワガタでしょうか!体長は特大とは言えませんが、頭部の発達が素晴らしい。頭部が美しい箱型!これぞ長野の子どもたちがミヤマクワガタに付けた呼び名「ハコショイ」ですね。そして、もう一つ!赤いです。私が持っているたくさんのミヤマクワガタ標本の中でトップ3に入るREDです。これほど「赤」の発色が良いミヤマは少ないと思います。赤いミヤマは小型個体の方が多く見られますが、70ミリを優に超える大型個体で、これだけ赤の発色が良い個体はそれほど多くないと思います。
さらに、この地域では珍しい大アゴの先端が大きく開くエゾ型です。採集されたKさんからお話を伺うと、エゾ型になるミヤマクワガタは京都府下では少ないそうです。毎年、シーズン中に100頭以上、確認する中で1~2頭見られるかどうか?とのこと。やはり標高が一つのポイントで、ある程度の標高がないとエゾ型はまず見られません。本個体も標高600メートル前後のポイントで採集できました。
見れば見るほど、格好良くて美しいミヤマクワガタだと思います。
Contributed by HIRO
2024 May