[75.1mm]埼玉のミヤマも大きい!

♂ 75.1㎜、埼玉県秩父郡横瀬町

標本DATA

【種類】  ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂

【サイズ】 体長75.1㎜ 頭幅19.9 ㎜

【採集場所】埼玉県秩父郡横瀬町

【採集日時】2007年6月27日

【採集方法】Looking採集(樹種?)

【採集者名】K. N.

大アゴの伸びが良いですね。発生初期の6月末に採集されたこともあって体を覆う微毛もたくさん残った美しいミヤマクワガタです。

関東圏のミヤマクワガタも、あまり大きくならない!なんて言う噂が少し聞かれたこともありましたが、いえいえ…そんなことはございません。

御縁があって、秩父郡横瀬町の特大個体を3頭ほど持っています。準備が整い次第、Museumでご紹介したいと思っていますが、横瀬町で採集された78ミリクラスのGuinness級ミヤマクワガタがいます。スラっと細身!スレンダーなタイプですので、迫力は感じられませんが、体長は間違いなく78ミリあります。これだけ大きなミヤマクワガタが生息しているということは、豊かな自然環境が横瀬町には残されているのでしょうね。

さて、本個体をじっくり見てみましょう。脚のオレンジ(黄)色の発色がかなり良いです。

ミヤマクワガタの学名の種小名「maculifemoratus」の意味は、「斑紋のある脚を持った」という意味だそうです。裏返すと各脚の腿節(たいせつ)部分の裏側に黄色い紋が見られます。海外のクワガタで、ミヤマクワガタと同じ場所に黄色紋がある種類が見られますが、種小名に取り上げられているのはミヤマクワガタだけになります。

標本の出来栄えは満足です。触角や口髭も美しく決まりました。少し残念なのは、上翅が開いてしまったことですね。何度かお伝えしていますが、ミヤマクワガタの翅は他の種類と比べて薄く柔らかいように思います。私の経験上、3割ほどでしょうか!?乾燥させると翅が開いてしまう個体が見られます。本個体も、その3割に入るタイプでして、上下左右から虫ピンなどでしっかりと抑え込んでから、ゆっくりと乾燥させたのですが…その努力はあまり実りませんでした…苦笑 ただ翅が開いてしまった以外は、非常に良い出来だと思います。貴重な命をいただいたわけですので、できる限り美しく見せたい(見ていただきたい)と思っています。

Contributed by HIRO

2024 May

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