標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長73.0㎜ 頭幅19.2 ㎜
【採集場所】北海道奥尻郡赤石町(奥尻島)
【採集日時】2016年7月29日
【採集方法】外灯飛来個体
【採集者名】M. Y.
なんと美しい!
アゴ先が大きく開いた迫力あるエゾ型個体です。昔、イエローストーン国立公園で出会った巨大なELK(オオツノジカ)の角のような…大アゴの美しさが際立つ個体だと思います。
惚れ惚れしますね。
奥尻島のミヤマクワガタは10頭ほどしか見ていませんが、1頭(72.2ミリ)を除いて全て完全なエゾ型でした。やはり海風もあって、冬季の林床(幼虫が育つ場所)は、かなり冷え込むのだと思います。
採集されたYさんによりますと、75ミリクラスの個体は確実に生息している!間違いない!と断言しておられました。奥尻島を巡ってみて豊かな自然環境が残されていることが実感できたからだと思います。外灯に73ミリクラスが飛来するわけですし。
そして、多くの特大個体が採集されている渡島半島の隣に浮かんでいる島です。ミヤマクワガタの生息に適した気候条件であることも推測できます。私が所持している奥尻島のミヤマクワガタは、本個体が最大(最長)ですが、いつか75ミリUPの奥尻島ミヤマを見てみたいですね。
私が知る限りなのですが、意外に北海道で得られるエゾ型ミヤマで75ミリを超える個体は少ないと感じます。私が持っている76ミリは77ミリクラスの北海道ミヤマは全て、標準型またはフジ型になります。本個体のような格好良い蝦夷型フォルムで75ミリを超えてきたら…いやいや格好良いだろうなぁ~。勝手に妄想してニヤニヤしてしまいます…危ない奴ですね(笑)
Contributed by HIRO
2024 May