標本DATA
【種類】 ヒメオオクワガタ 九州亜種 Dorcus montivagus adachii ♂
【サイズ】 45.0㎜
【採集場所】福岡県田川郡添田町
【採集日時】2006年3月12日 11:00
【採集方法】材割(広葉樹の倒木)
【採集者名】S. U.
広葉樹の倒木を削って得られた個体です。これも45ミリJustある立派なキュウシュウヒメオオクワガタです。山の稜線から登り下り1日歩き回っても、出会えないこともしばしば。どの山でも生息数は多くないと思われます。このクラスの個体が採れたら、その日の疲れ(筋肉痛)は心地良いものに変わるそうです。
さて、本個体が採集された福岡県の添田町には英彦山を中心とした自然豊かな山々(耶馬日田英彦山国定公園)が広がっています。採集される方、今から採集してみよう!と考えてられる方に知っておいていただきたいです。
国立公園、国定公園には特別保護地区が定められています。この区域内では動植物の採集は一切禁止されています(行政の許可を得ることができれば可能です)。ここで誤解をされている方がいるかもしれませんのでお伝えしておきます。国立公園、国定公園内でも特別保護区以外であれば昆虫採集は可能です。ただ、私たち国民の豊かな自然財産を子孫に残す為に自然公園法が定められました。法治国家に生きている私たちは、法律に従って採集しなければなりません。Plus!採集マナーを是非、守っていただきたいです。「Manners」で記していますので、目を通していただけると嬉しく思います。
日本には昆虫採集の文化が脈々と受け継がれています!日本の大切な文化だと私は思っております。昆虫採集(自然体験)を通して、子どもたちは五感に磨きをかけ、生き物に対する優しさはもとより、生き抜く力(危険察知能力)を高めることができます。
昆虫採集は子どもたちの豊かな心を育み、正しい成長へと導いてくれる大切な教育の一つであると考えます。
多くの人たちの理解を得られるように、マナーを守って気持ち良く、この素晴らしい伝統文化を後世に引き継いでいきたいですね。
Contributed by HIRO
2024 June