標本DATA
【種類】 アマミノコギリクワガタ(沖縄亜種) Prosopocoilus dissimilis ♂
【サイズ】 68.8㎜
【採集場所】沖縄県国頭村
【採集日時】2023年7月16日
【採集方法】Looking採集(アカメガシワ)
【採集者名】F. M.
美しく伸びた大アゴがなんと雄々しいこと!採集されたMさんによりますと、このような特大個体を得るためには外灯周りよりも、圧倒的に樹液周りが良いそうです。そして、大型個体がいる場所は、局所的(Pin Point)だと言っておられました。沖縄本島に広く分布していますが、北部の個体は平均して大きい!自然度の高いヤンバルの山々のおかげでしょうね。もちろん、本個体は保護区外で採集された個体になります。
Mさんのとっておきの木!アカメガシワで得られました。幼い頃、私は奈良のクヌギやコナラでクワガタを採集していました。奈良の山々にもアカメガシワは見られますが、クワガタはもちろんカナブンさえ付いているのを見たことがありませんでした。沖縄ではアカメガシワが人気なのですね。生息環境によって、同じ樹種でも人気度が変わってくる。興味深いです。
もう一度、本個体をじっくり見ていただきたいです。同じ種類でも大アゴが太かったり、湾曲が強かったり、個体差があって面白いです。オキナワ亜種は大アゴが直線的に伸びる個体が多いように感じます。本個体は、滑らかな曲線を描いた大アゴの湾曲が美しい~。
Contributed by HIRO
2024 July