標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer ♂
【サイズ】 66.9㎜
【採集場所】島根県出雲市上塩冶町
【採集日時】2021年6月19日10:30
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】R. F.
出雲!と聞くと、神々が集まる場所…が連想されます。
遠い昔、歴史の教科書で学んだ記憶があります。なぜ神々が集まる場所なのか??そんな理由を知らずにただ暗記していただけでしたので、少し調べてみました。いつも子どもたちに、疑問が湧いたら調べてみなさい!なんて偉そうに言っている手前…調べないと!
神さまたちが集まるのは、出雲大社です。
10月を「神無月(かんなづき)」と呼びますね。なぜそう呼ばれるのか?その理由が理解できました。10月は日本中の神々が縁結びの相談事をするために出雲大社に集まる月と考えられてきました。だから10月は全国各地の神様が、出雲大社に出かけて留守となるため、神無月(かみなしづき)と呼ばれるようになりました。そして、「かみなしづき」は読みにくいので「かんなづき」になったようです。人々が知りえない人生諸般について、全国津々浦々から集まった神さま同士が話し合う(神諮り)会議を出雲大社で開催していたそうです。人とのご縁など、誰と誰の縁を結ぼうか?など結婚相手の相談もされていたそうな。全国の神様が集まって結婚相談と!昔の人々は面白いことを考えますね。人との「御縁」はとても大切です。神さまが、その御縁を作って会わせてくれているのでしょうね。
逆に、全ての神さまたちが集まった出雲では、10月を「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。なるほど~
これらは、日本最古の文献の中の「国譲り神話」に記されています。
さぁ、そんな神々が集まる場所で得られた特大のヒラタクワガタになります。
頭幅も立派で「The本土ヒラタ」という感じの個体ですね。格好良い~
採集者のFさん曰く、このサイズは滅多に採れないそうです。大きい!と思っても57~58ミリほどで、60ミリを超えるヒラタクワガタは、なかなかお目にかかれないそうです。本個体は、なんと67ミリ近くある、この地域における最大クラスになります。クヌギの大きな洞に陣取っていました。洞の中にはメスを数頭、囲っておられました(ハーレム状態)。
神さまの御縁でメスを囲っていたのに…Very Sorry about that.
Contributed by HIRO
August 6, 2024