標本DATA
【種類】 アマミコクワガタ(八重山亜種) Dorcus amamianus ssp. yaeyamaensis ♂
【サイズ】 35.1㎜
【羽化日】 2006年5月(F4)
【飼育方法】特性発酵マット使用
【飼育者名】Toshiyuki TSUCHIYA
(種親について)
【採集場所】沖縄県八重山郡竹富町大富(西表島)
【採集日】 ♀2000年5月31日(成虫採集)
【採集者名】Toshiyuki TSUCHIYA
長らく幻のクワガタと呼ばれていました。それは2000年になるまで、数頭しか採集記録がなかったからです。1982年7月16日に初めてオスが採集され、その12年後の1994年8月23日に2頭目が採集されました。これもオスでした。そして、2000年5月31日に土屋さんが初めてメスを採集されたのです。本個体は、その貴重なメスからの累代個体となります。むし社で販売されている発酵マットを使って大切に飼育されました。
本個体をじっくり見てください。ヤエヤマコクワガタの特徴がしっかり出ていると思います。
奄美大島に生息するアマミコクワガタ(原名亜種)と比較すると、体色が全体的に赤みを帯び艶消し感があります。上翅と前胸部の幅がほぼ同じ(前胸が膨らまない)。大型個体になると大アゴの内歯がオオクワガタのように前方を向くようになります。小型クワガタですが、気品と美しさを感じさせてくれますね。
Contributed by HIRO
August 15, 2024