標本DATA
【種類】 ノコギリクワガタ(原名亜種) Prosopocoilus inclinatus inclinatus ♂
【サイズ】 72.0 mm
【採集場所】大分県大分市
【採集日時】2021年7月25日 20:45
【採集方法】Looking採集(クヌギ樹液周り)
【採集者名】Y. H.
あらためて九州(大分)のノコギリは大きい!夜の樹液巡り(クヌギ)でHさんが見つけた70ミリを悠々と超えて72ミリもある大きな個体です。大きく感じるのは、大アゴがしっかり曲がり(直線的に伸びず)、大アゴの長さで体長を稼いでいないからでしょうね。どちらかと言うと、関西地方(奈良)の特大個体はこんなフォルムだと思います。それが72ミリもあるのですから迫力が出ますね。
私が好きな…これぞ「The ノコギリクワガタ」です。
九重連山の東部に広がる丘陵地帯で採集されました。このエリアでは、ヒラタクワガタはもちろんですが、ミヤマクワガタも混生しています。運が良いとヒラタ70ミリUP、ミヤマ75ミリクラスも得られるそうです。なんと素敵な場所でしょうか!
標本の出来栄えも満足です。触角も決まり、フセツも奇麗に伸ばすことができました。ただ、このときは脚を体に密着させるように展脚する(整える)のが好きでした。しかし、3年経った今(2024年)は、もう少し前脚を上げて体から離した方が良いなぁ~…と思います。
言葉で説明するのは難しいですね。「百聞は一見に如かず!」標本写真を見て下さいませ。
1枚目の写真を見ていただくと、前脚と中脚の隙間がほとんどないくらいギュ~っと詰まっています。ここが今は気に入らないのです。人の好みは変化しますね。
Contributed by HIRO
August 26, 2024