標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ(五島列島亜種) Dorcus titanus ssp. karasuyamai ♂
【サイズ】 78.5㎜
【採集場所】長崎県南松浦郡新上五島町
【採集日時】2022年6月27日 22:00
【採集方法】Looking採集(クヌギの樹液周り)
【採集者名】Kazuya UNO
「デカいヒラタが採れたよ!」
五島に住む知人の田中さんから連絡をいただきました。
手元に届いたゴトウヒラタはあまりに大きくて驚きました。体長も大きいのですが、細身の多いゴトウヒラタの中で本個体はかなり太めです。大アゴは長めですが本土(九州)のヒラタクワガタに近いフォルムをしています。早速、Be-KUWA編集長に御相談してGuinness登録の運びとなりました。
お譲りいただいた田中さんは、五島で青果店を営まれています。田中さん御自身も採集されるのですが、このGuinnessヒラタを採集したのは、田中さんの友人で、採集大好きな宇野さんでございます。上五島町の水田が広がる美しい里山に林立するクヌギで得られました。見つけた時は久しぶりのデカいヒラタに手が震えたとのこと!
五島では、「デカい」という言葉をつけることができるヒラタは70ミリ後半からだそうです。
田中さんは中学生の頃、体育館の水銀灯に飛来した87ミリというお化けのようなゴトウヒラタを見て衝撃を受けたそうです。同級生のクワガタ博士と呼ばれていた友人が採集したヒラタでした。その話を聞いて私が…「パラワンの間違いでは??」とジョークも込めて返したら…「証拠(標本)が残っていないので、あまり信じてもらえないんだけどね!」と…笑っておられました。数年前には同島(中通島)にて84ミリ台のゴトウヒラタが採集された話もあるそうです。
対馬、壱岐、そして五島には、日本最大クラスのクワガタたちが生息する、豊かな自然環境がまだまだ残されています。この日本の宝!素晴らしい里山環境が末永く維持されていくことを心から願います(祈)
田中さんは最後に…
「まぁ、このサイズ(78.5ミリ)であれば、頑張れば、また採れると思うよ!」と言っておられました。そう遠くない未来に、本個体を軽く追い抜く80ミリUPのゴトウヒラタがGuinness登録されそうですね!
いつの日か五島亜種の80UP…いや田中さんが見たお化けのような87ミリを見てみたいです。
Contributed by HIRO
September 4, 2024