標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ(奄美亜種)Dorcus titanus ssp. elegans ♂
【サイズ】 68.3 mm
【採集場所】鹿児島県奄美市笠利町(奄美大島)
【採集日時】2023年7月28日 13:00頃
【採集方法】Looking採集(アラカシの樹液周り)
【採集者名】T. S.
奄美大島のヒラタクワガタは、場所を知っていれば数はたくさん採れるようです。ただ、大きな個体は別です。採れるサイズは30ミリ~40ミリ、大きくても50ミリ台、60ミリ台は一気に少なくなり、65ミリクラスは、なかなか採れないと採集されている方々から聞きました。本個体を見て下さいませ。68ミリを超える特大のアマミヒラタになります。Sさんが2023年に採った最大サイズになります。昼間に樹液木を見て回ると、クワガタたちのほとんどが木の根元などで身を隠しながら食事をしています。おそらくカラスなどの天敵に攻撃されないように、根元が隠れ場所として良いのでしょうね。お腹を食べられて頭部や胸部だけになったクワガタが散乱していたり…それもまだ足が動いていたりすることもあります。弱肉強食!自然の中で生きていくのは大変なのです。
本個体もアラカシの根元付近の大きく捲れ上がった樹皮裏に隠れながら、樹液を舐めていたそうです。クワガタ界では無双の大きさでも、上には上がいます。隠れないと生きていけません。捲れは深くないため、簡単に採集することができたそうです。こんな大きなヒラタが樹皮裏から見え隠れしていたら、心躍るでしょうね。
写真をじっくり見ていただきたいと思います。体が太い…大アゴも太くて短い!ダイオウヒラタクワガタの映像が私の頭の中で重なります…
ダイオウヒラタはもっと太い!って多くの方に間違いなく突っ込まれそうですが…笑
かなり格好良いアマミヒラタクワガタのフォルムだと思います。
Contributed by HIRO
September 5, 2024