標本DATA
【種 類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長 72.2 ㎜ 頭幅 20.6 ㎜
【採集場所】福島県福島市
【採集日時】2024年6月17日 15:00~16:00
【採集方法】樹上Looking採集(ヤナギ類)
【採集者名】Cassiopeia
本個体は9頭目のCassiopeia Collection(Museum掲載個体)ミヤマになります。掲載中のミヤマクワガタを比較頂けるとわかりますが、本個体は頭幅が大きく(悠々と20ミリ超え)、第一内歯がよく発達しています。ゴツゴツ感のある立派なフジ型ミヤマクワガタですね。本Museumにて何度かお伝えしていますが、幼虫時代に過ごす冬季の温度が高いと第一内歯が大きく発達するようです(この考えは諸説あります…)。私が幼い頃に憧れた奈良のミヤマクワガタのフォルムがこれです。福島市よりだんぜん暖かい奈良市では、フジ型以外のタイプは見かけたことがありませんでした。ということは…やはり福島市も暖かくなってきていることが見えてきますね。
さて、Cassiopeia君にお聞きした採集状況をお伝えします。
6月半ばとはいえ手持ちの温度計に目をやると30℃を超えていました。蒸し暑さは感じられないのですが涼しいとは言えない…。いつものようにCassiopeia君のとっておきの場所!標高200~300メートルほどに広がるヤナギ林を丁寧に探していきました…正確には木を丁寧に揺らしていきました。そして、よく落ちてくる期待の木に到着。少し揺らすと小物が2~3…パラパラと落下。しかし、いつもの枝(おそらく樹液が出ている)から何も落ちてこないので、狙いを定めて捕虫網の柄先で突いてみました。その枝を見上げながら突いたこともあって、こちらに落ちてくる本個体のシルエットがやけに大きく見えたそうです。そして、特大クラス(6月8日に73.5ミリの素晴らしいエゾ型を採集)が立て続けに採集できて、すごく嬉しいのだけど、なんだか不気味にも感じたそうです(笑)
100頭目に掲載したCassiopeia君のミヤマ(72.6ミリ)でお伝えしましたが、6シーズンも大型ミヤマ(72ミリUP)に見放されていたのに、今年はシーズン序盤で、特大サイズがすでに2頭も…「不気味」という表現ですが、少しその気持ちがわかるような気がしました。
本個体は2024年夏の4番目に大きなCassiopeiaミヤマでございます。是非、じっくりと見て下さいませ。この素晴らしい72UPが4番目ですから、2024年はCassiopeia君にとって素晴らしい夏でしたね。
Contributed by HIRO
2025 March
(⇩外部リンク:ミヤマ採集時の詳細はブログにて)
http://cassiopeia19770720.blog.fc2.com/blog-entry-727.html?sp