標本DATA
【種 類】 アマミマルバネクワガタ Neolucanus protogenetivus protogenetivus ♂
【サイズ】 体長 59.1 ㎜
【採集場所】鹿児島県大島郡瀬戸内町 油井岳(奄美大島)
【採集日時】2005年9月1日 20:00~21:00
【採集方法】Looking採集(スダジイの古木)
【採集者名】Ryosuke SADAKI
「日本のマルバネクワガタ」の執筆者の1人である定木さんの採集個体になります。2004年からアマミマルバネの採集に力を入れ始め、毎年、10日から2週間は奄美大島に滞在し、毎晩、幻の大歯を目指して山々に足を踏み入れていたそうです。定木さん曰く、同行者が採集した個体を含めると軽く3ケタのオスを見ているのだけど、本個体のような歯型の乱れた中歯型と呼べる個体は全体の2~3%ほど…。奄美大島のマルバネは徳之島と比較すると明らかに歯型が悪い。なんとこの年(2005年)に62ミリという超特大個体が採れたのですが(この採集者は間違いなくFさんですね)、小歯型と言ってよい歯型でした。奄美大島の大歯型は…いない…とさえ思えてしまったそうです。
本個体は尾根沿いに立つスダジイの大木に10頭近く張り付いていた中の最大個体!この木で採れた2番手は58ミリでしたが、その大きさにもかかわらず完全な小歯型でした。
本個体は、少し歯型が乱れた貴重な1頭でございます。
Contributed by HIRO
2025 March