標本DATA
【種 類】 オオクワガタ Dorcus hopei binodulosus ♂
【サイズ】 67.7㎜
【採集場所】新潟県阿賀町
【採集日時】2023年9月9日 21:07
【採集方法】Light Trap採集
【採集者名】ちゃんまん
クワガタ採集で知られた「ちゃんまん」さんが、2023年に採集された特大サイズのオオクワガタになります。
ちゃんまんさん曰く、クワガタ採集のセミプロ基準は、オオクワガタ(♂♀問わず)を1シーズン10頭以上、採集することだそうです。年に10頭も採れば…プロで良いと思いますが…笑
ちゃんまんさんの2023年最終成績は11頭(♂2頭、メス9頭)…セミプロ称号をキープされております。しかし…実は8月末までの成績は9頭(♂1頭、メス8頭)だったのです。
これはいけない!ということで、セミプロ称号のキープを目指して、オオクワシーズンとしては遅いのですが9月9日も出撃されました。運よく道路を歩いているメスを見つけて、まずはセミプロの称号確保!あとは、メスを拾う前から気になっていたライトの上空(少し高いところ)を舞っている大きな甲虫です。かなり大きいので目立つのですが、なかなか落ちてこない。
しつこく眺めていると、やっと落下してくれました。急いで見に行くと、それがなんと70ミリに迫る、本個体でございました。奇跡ですね。ライトトラップに飛来するのは、圧倒的にメスの確率が高い。オスも飛来しますが、40~50ミリの中小型個体がほとんどのようです。それが70ミリに迫るこのようなサイズが飛来してくれるなんてミラクルでございます。山の中で嬉しい雄叫びをコダマさせたそうです。帰宅後のレモンサワーも格別だったかと!
しつこいですが、ちゃんまんさん!称号はProfessionalで良いと思いますよ。
このスーパーなオオクワガタに味を占めて、2匹目のドジョウを目指し、翌週も同じ場所でライトを点灯したそうですが、寒すぎました…飛来したクワガタも数頭だけ…クワガタの季節は終了だったそうです。
さて、チャンマンさんが採集した素晴らしいオオクワガタをじっくり見ていただきたいと思います。飼育技術が確立され、7センチクラスであれば簡単に羽化させられる時代ですが、野生のオオクワガタとなると話は全く違います。野外Guinnessは76.6ミリというお化けのようなサイズですが、自然の中で見られるサイズは65ミリも滅多に超えません。それが7センチに迫る天然個体です。こんなサイズがライトに飛んでくるんですね。チャンマンさんの熱量(熱い想い)が、特大個体を引き寄せたのだと思います。
Contributed by HIRO
April 14, 2025