標本DATA
【種 類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長 59.3㎜ 頭幅 14.0 ㎜
【採集場所】北海道空知郡中富良野町(ファーム富田)
【採集日時】2024年7月23日 15:25
【採集方法】木を手で揺らして採集(ミズナラ)
【採集者名】Hiroshi KAWAHARA
昨年の夏、家族3人で北海道旅行へ!北海道は結婚してすぐ(30年近く前)にカミさんと旅行して以来です。今回の旅行計画は娘とカミさんの意見が最優先…私の意見は唯一…「大雪山に登りたい!」だけ入れてもらえました。さて、女性陣が決めたコースにラベンダー畑で有名なファーム富田が入っていました。ラベンダー(開花)も終盤だったこともあり、適度に賑わっている感じでした。ゆったりと広い敷地内を巡っていると、微かに漂う樹液の香りに気付きました。もしかしたらミヤマクワガタに出会えるかもしれない(喜)
ラベンダーの写真撮影に夢中になっているカミさんと娘からそっと離れて、香りのする林内に足を踏み入れて少し探してみました。すると、ありました!幹回り30センチほどの若いミズナラの周りには、かなりの数のチョウが舞っています。キマダラヒカゲ…木にとまったときに翅先の目玉模様を見ると、ヤマキマダラとサトキマダラの両種が混生していました。そして、目線の位置に樹液が浸みだしていて、そこに立派なコムラサキの♂とカナブンが1匹、仲良く食事中でございました。コムラサキも久しぶりに出会えたので心躍りました。光のあたる角度によって紫の色合い(輝き)が変化します。美しいチョウチョです。幼虫はヤナギ類を食べるため、この周辺に良いヤナギの木があるんだろうなぁ~…なんて思いながら。さて、時間もないので、コムラサキとカナブン君には悪いですが、木を揺らしてみることにしました。細い木なので手でトントンと軽く揺すってみると、パチーンと軽快な音を立てて落ちてきたのが本個体でございます。メスも落ちてきましたが、女の子は子孫を残してほしいので、そのまま元の場所へ。
大きくはないですが、間違いなくミヤマクワガタです。狙い通りに採集できると格別ですね。50歳を悠々超えたオジサマが、幼い頃に感じたワクワク感に包まれました(笑)
クワガタ(昆虫採集)って魅力的ですね。
Contributed by HIRO
April 17, 2025