標本DATA
【種 類】 コクワガタ Dorcus rectus ♂
【サイズ】 50.7 ㎜
【採集場所】三重県津市河芸町
【採集日時】2024年7月24日 6:00
【採集方法】Looking採集(クヌギの樹液周り)
【採集者名】H. S.
Sさんのフィールドで得られた最大のコクワガタ(SさんGuinness)です。コクワガタはたくさん採集できるのですが、大きいと思っても47~48ミリ…これまで50ミリを超えることはなかったそうです。コクワガタ50ミリの壁でございます。Sさんはヒラタクワガタ狙いで、いつものクヌギをCheckしに出掛けたところ、本個体に出会いました。今までコクワガタには興味がなくて、見かけても放置するのが通例でしたが…一目見た瞬間、あまりに大きかったので迷わず持ち帰ったとのこと。自宅で計測してみると、予想通り、5センチを超える特大個体でした。
Sさんが採集されているフィールドでは、コクワガタやヒラタクワガタはもちろんのこと、ネブトクワガタやミヤマクワガタ、スジクワガタまで採集できるそうです。Sさんの採集フィールドは広範囲に渡っているのでしょうね。ミヤマやスジが採れる少し標高の高い地域も含まれていると思われます。一番多く見られるのは、やはりノコギリクワガタで、最盛期になるとShowerのように落ちてくる場所があるそうです。シャワーというぐらいですから人蹴りで何頭落ちてくるのだろうか??想像するだけで、羨ましい…。
さて、標本をじっくり見てくださいませ。小さいクワガタ(コクワガタ)という名前は、本個体に相応しくないですね。マルっとして体の厚みもしっかりある立派な個体です。こんな大きなコクワガタが採れるのですから、間違いなくSさんのフィールドは自然度が高いと思われます。三重県は私の両親の生まれ故郷でもあります。津、久居、四日市にも私の親戚がたくさん住んでいました(すでに多くが他界されましたが…)。私にとって想い入れのある地域です。このまま変わらず、豊かな自然環境が残って行くことを心から願いたいと思います。
Contributed by HIRO
April 23, 2025