標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ(沖縄亜種) Dorcus titanus ♂
【サイズ】 66.6 mm
【採集場所】沖縄県国頭郡国頭村(沖縄本島)
【採集日時】2007年7月26日
【採集方法】Banana Trap採集
【採集者名】Tatsuhiko HAYASHI
沖縄に生息しているヒラタクワガタだから、オキナワヒラタクワガタと名付けられました!
沖縄本島北部で採集されたかなり立派な個体です。
採集した方はクワガタの世界ではかなり名の知れた方でございます。
場所と季節をあわせて沖縄本島で採集すると、かなりの数が採れるのですが、大型のヒラタクワガタは少ないです。シーズンに何度も足を運んでも、このクラスはなかなか採集できません。通常、このような特大個体はミカンの大木の樹液で見られることが多く、ソウシジュにできた洞や割れ目にも入っているそうです。ソウシジュはマメ科の常緑樹で1904年に台湾から導入された植物で、タイワンヤナギとも呼ばれています。
さて、この大型個体はミカンでもソウシジュでもないウラジロガシの林で採集されました。この林はバナナトラップを仕掛けると、いつも大型個体が期待できます。昨年(2006年)も69ミリの超特大ヒラタクワガタが採れたそうです。やはり地道に足を運んでポイントを探すことが大切ですね。
本個体を見て下さい。大アゴの発達も良く、太さもあって魅力的な個体です。艶消しはヒラタクワガタの大型個体の特徴です。チビ個体はピカピカですが、この個体を見て下さい。羽化してから少し長く生きていたように思います。上翅が擦れているため、さらに艶消し感が出ています。惚れ惚れするフォルムです。
標本の出来栄えもとても満足です。
Contributed by HIRO
2023 October