標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長75.8㎜、頭幅21.0mm
【採集場所】山形県西置賜郡小国町
【採集日時】2003年6月21日 20:00
【採集方法】Light Trap採集
【採集者名】T. I.
東北地方のミヤマクワガタは大きくならない…という噂を真っ向から否定する個体をまた1頭、皆さんに見ていただきます。
体長は75ミリを軽々超えて、頭幅(21ミリ)も大きいですが、腹部の幅(23ミリ)も大きい…横から見ると体の厚みも凄いです。重戦車のような迫力のあるミヤマクワガタです。
ライトトラップに飛来してくれました。もう20年以上前に採集された超特大のミヤマクワガタになります。当時、ライトトラップを使って採集される多くの方々の狙いは天然オオクワガタでした。Iさんも、もちろんオオクワ狙いでした。
もう1頭、山形県内で採集された73ミリの立派なミヤマクワガタを所持していますが、やはりオオクワガタ狙いのライトトラップに飛来した個体になります。
発生初期の6月に採集されたこともあって大アゴ、フセツなどの欠けもまったくありません。私の知り合いの標本コレクターは、このような完全個体を高く評価します。宝石に傷や割れがあると評価が下がるのと一緒なのでしょうね。
私はどちらかと言いますと、大アゴが欠けていたり、上翅に傷がついていたりする個体の方が自然を生き抜いてきた勲章のようで、そちらの方に魅力を感じてしまいます。
人それぞれ、いろんな感じ方があるのは面白いです。多様性は大切ですね。
Contributed by HIRO
2024 April