標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長74.0㎜ 頭幅19.6 ㎜
【採集場所】新潟県十日町市
【採集日時】2018年7月11日 22:30
【採集方法】Light Trap採集
【採集者名】D. N.
ライトトラップに飛来してくれました。Nさんが採集した2018年の最大サイズです。
この個体をパッと見た時に、まず体色に目が行きます。
赤い…いや…オレンジ色と言っても良いかもしれません。
特に上翅、お尻に向かうほどオレンジの発色が良くなっています。よく観察してみるとフセツまで赤いです。フセツだけを見ると蛹から羽化して数時間後くらい…まだ外骨格がしっかり固まっていない状態の個体にも見えてきます。ワインレッドの色合いが美しくエレガントな個体だと思います。
そして、大アゴのフォルムにも目が行きます。
大アゴは、第一内歯がしっかり突き出ているのでフジ型と言ってよいと思いますが、アゴ先が鹿角のように二股に開いています。ミヤマクワガタの人気は、多様な大アゴの形状がポイントになっていると感じます。1,000頭以上のミヤマクワガタを見てきましたが、同じフォルムは1つもない!自然が生み出した芸術品だと思います。
そんな魅力的な個体なのに、ボっ~っとしておりまして、乾燥中に落っことし、両方の触角を折ってしまいました。必死で捜索して折れた触角を見つけられたことは良かった。
ですが…見て頂くとわかるように、触覚の接着がすごく下手。だから標本の出来栄えは30点でございます。
木工用ボンドですので、やり直しは可能です。いつか時間に余裕ができたら、再修正しようと思っています。定年後かな…笑
Contributed by HIRO
2024 May