標本DATA
【種類】 ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus ♂
【サイズ】 体長73.0㎜ 頭幅20.0㎜
【採集場所】富山県中新川郡上市町
【採集日時】2018年7月8日 9:00
【採集方法】Looking採集(ヤナギ)
【採集者名】K. S.
Sさんが2018年に採集したナンバー2の個体です。
最大(最長)個体と比較しますと、頭部と大アゴの第一内歯の発達が、本個体の方が圧倒的に良いです。ナンバー1個体を隣に並べてみても、こちらの方が大きく感じられます。格好良いフジ型個体ですね。同じ地域でも大アゴの変異が楽しめる!ミヤマクワガタ人気を支えている要因の一つと感じます。
このミヤマクワガタが得られた周辺地域は、ミヤマクワガタの生息環境として非常に良く、シーズンになると、かなりの数のミヤマクワガタが見られるそうです。標高は200~350mほどで、気温も30℃を軽く超えてくる地域です。高温を好まないミヤマクワガタにとっては、それほど良い条件ではないように感じますが、ダム湖をはじめ水の豊かな地域であるため湿度が保たれていることが良いのでしょうね。ミヤマクワガタの生息環境の話になるとダム湖畔がよく出てきます。
Sさんがこの地域で採集した最大クラスが73ミリ前後ですが、これまで75ミリクラスも採れているようです。ライトトラップ採集も効果的で、数を採るのであれば非常に有効とのこと。気候条件が良いと、1日(3時間ほど)で50匹以上のミヤマクワガタが飛来することもあるそうです。そんなにミヤマクワガタが飛んできてくれたら、嬉しいだろうなぁ~。
ただ、大きさは65ミリくらいで頭打ちとなり、70ミリオーバーを採集したいのであれば、やはり樹液木を見て回るのが一番だそうです。
Contributed by HIRO
2024 May