標本DATA
【種類】 アカアシクワガタ Dorcus rubrofemoratus ♂
【サイズ】 54.0㎜
【採集場所】徳島県三好市
【採集日時】2023年9月17日 14:00~日没
【採集方法】Looking採集(ヤナギ類)
【採集者名】Daisuke TSUNEISHI
アカアシクワガタを採集されている方から時々聞くことですが、1本のヤナギに100頭以上のアカアシが鈴なりになっていることがあるそうです。隣にもヤナギがあるのに、なぜだかその木だけに大量のアカアシが付いている…とても不思議な光景!
この木だけ特に甘い汁を提供しているのだろうか?アカアシにとっては3つ星レストラン??
本個体もたくさんのアカアシが、ヤナギに鈴なりになっていた中の1頭でした。かなり大きな個体ですので、自然に目が留まったそうです。木を蹴って落下させて採るか?網を使って捕獲するか?考えました。その日、恒石さんは相棒と一緒に採集に来ていました。このアカアシが付いていたヤナギは沢沿いの斜面に立ち上がっているため、木を蹴ると斜面の下に全部落ちていく感じでした。
そこで作戦を立てました。恒石さんは木を蹴る係、相棒は斜面の下で落ちてくるクワガタの確保係で行くことに決定。ただ、かなりたくさんのアカアシクワガタが付いているため、相棒一人では取り逃がしもたくさん出てくる可能性があります。目についた一番大きな個体は取り逃がしたくない…。そんなわけで大きな個体だけ先に確保してから、木を蹴ることにしました。
大きな個体ほど用心深く、ちょっとした気配や振動で落下します。本個体は上手く網に入ってくれました。
その後、軽く蹴ったところ、相棒の頭上に思った以上にたくさんのアカアシクワガタが降り注いだそうです。これを「アカアシShower」と呼ぶそうです。
シャワーって…笑
私も一度…そんなシャワーを浴びてみたい…です。
本個体を見て下さい。全体が細身で大アゴがスラリと伸びて美しいですね。どの地域でも、50ミリを超えるアカアシは少ないです。これはけっこう大きいと思っても、だいたい45ミリ前後…。本個体はなんと54ミリJustあります。かなり貴重なサイズだと思います。
Contributed by HIRO
2024 June