標本DATA
【種類】 ヒラタクワガタ Dorcus titanus pilifer ♂
【サイズ】 64.0 ㎜
【採集場所】大分県日田市
【採集日時】2021年8月6日22:30
【採集方法】Looking採集(クヌギ)
【採集者名】M. A.
本個体が得られた日田市は、大分県の北西部、福岡県との県境に位置します。日田市と言うと、私のアメリカの友人が大好きな「進撃の巨人」作者の諌山 創(いさやま はじめ)先生の故郷だそうです。日田市には様々なスポット(聖地巡礼スポットと呼ぶようです)が設置されています。例えば、大山ダムの高い壁面をウォール・マリアに見立て、初めて巨人が襲ってきた「はじまりの場所」が再現されています。アメリカの友人が色々と私に教えてくれました。
なぜアメリカ人に私が母国のことを教えてもらっているのだろうか?彼は日田市に訪れたこともないのに、そして私が日本人なのに…
彼の熱のこもった説明を聞きながら、少し笑えてきました。インターネットは世界とリアルにつながっていることが改めて実感できました。アニメーションは日本の観光産業の一つの柱としてさらに成長していくのだろうと思います。
さてさて、話が大きく逸れてしまいました。クワガタの話に戻しますね。
本個体はクヌギの大木に空いた大きな洞に陣取っていたそうです。毎年、この洞には大きなヒラタクワガタが入ってくれるそうです。この洞の素晴らしいところは、大きな洞ですが奥行きがそれほど深くないため採集者にとってはありがたい構造(優良物件)とのこと。この年(2021年)は、本個体が一番大きかったそうですが、今までの最大は70ミリに迫るヒラタクワガタも採集したことがあるそうです。
私がよく言う言葉ですが…この豊かな自然環境がずっと残っていきますように!
巨人が守ってくれるだろうか?いや…高い壁面が守ってくれるのか??
Contributed by HIRO
2024 June