この雄は、マグソクワガタの中では大型個体と言えます。30頭ほどマグソクワガタを持っていますが、この個体が一番大きいクラスに入ります。

と言いましても…1センチに満たないわけですので小さいです！

標本写真をじっくり見て下さい。

この標本作成技術…凄くないですか！こんな小さい個体なのに、触角と爪先も整っております。素晴らしい技術ですね。

私が作成しました！なんて自慢したいところですが…私が整形した標本ではありません。どこかで私の展脚の限界についてお伝えしたかと思います。ネブトクワガタまでなら、何とか自身で満足のいく整形ができますが、それより小さいクワガタはダメですね。ツヤハダ、ルリ、そして、最小クラスのマグソやマダラなんて、私はお手上げです。細いピンセットと針を使って拡大鏡を目にはめ込み、まるで時計職人のように作業を進めます（もちろん人にもよりますので、全員そうではありません…）。

私の手に余る小型個体の展脚の多くは、吉川 克哉さんにお願いしています。展脚に小うるさい私が納得できるレベル！…そんな標本を作成できる数少ない職人の一人です。彼は昆虫に対する造詣も深く、何より気さくなナイスガイでございます。

Contributed by HIRO

September 11, 2024