標本DATA
【種類】 マグソクワガタ Nicagus japonicus ♂
【サイズ】 7.5㎜
【採集場所】京都府南丹市美山町
【採集日時】2018年5月5日
【採集方法】Looking採集(河川敷)
【採集者名】Y. S.
このクワガタの名前を、保育社の原色日本昆虫図鑑(上)甲虫編で、初めて見つけた時、なんてひどい命名なのだろう?と思いました。
マグソ(馬糞)…馬のうんこクワガタですよ…。
♂♀ともに体は細長い楕円形で、頭部は小さく大顎も見えないので、一見したところではコガネムシの一種にしか見えない。しばらくの間はコブスジコガネ科に分類されていましたが、1992年に幼虫の形態が判明し、再びクワガタムシ科に含められました。
ヒドイ名前を付けられている生き物はたくさん見られますが、身近な生きもので、サッと思いつくのは…青い小さな愛らしい花を草むらで見かけたことがあると思います。あんなに可愛いのに「オオイヌノフグリ」と命名されています。
イヌノフグリ=犬のキン○○袋…ですよ。
好きな(美しい)花の一つなので、個人的にはもう少し良い名前を付けてあげてほしかった…と思います(笑)
他にも、アカネ科の蔓植物で白く可愛らしい花をつけるのですが、香りが良くないため付けられた名前は「ヘクソカズラ」…。屁と糞(くそ)ですよ!オナラにウンコまでプラスされています。マグソクワガタよりひどい…ひどすぎる…。
動物だと、バフンウニ…私たちが美味しくいただいている高級食材なのに…馬糞ですから!アホウドリなんて…特別天然記念物に指定されているにも関わらず、阿呆(あほ)って…
さてさて、クワガタに話を戻しまして…
本個体は、京都府南丹市の山中で採集されました。やはり発生時期は春先ですね。河川敷の発生木周辺を飛び回っておられました。かなりたくさんの個体が観察できたそうですが、やはり採集できたのは雄だけだったとのこと。
Contributed by HIRO
September 12, 2024