[ 67.2 ㎜ ]MyスジブトGuinness

♂ 67.1㎜、鹿児島県奄美市名瀬(奄美大島)

標本DATA

【種 類】 スジブトヒラタクワガタ Neolucanus protogenetivus protogenetivus ♂

【サイズ】 体長 67.2 ㎜ 頭幅 21.3 ㎜

【採集場所】鹿児島県奄美市名瀬(奄美大島)

【採集日時】2000年7月4日 14:00

【採集方法】Looking採集(樹高3m、幹回り50 cmほどのタンカン)

【採集者名】Tsuyoshi ARIMA

有馬さんは幼いころから野球(スポーツ)大好き、自然大好き、昆虫大好きだったそうです。

小学生の頃からクワガタの魅力にハマり、楽しみながら採集しておられたそうな。奄美の子どもたちは、「クワガタを採ろう」=「ミカン(タンカン)畑に行こう」だそうです。

有馬さんから聞いたお話を…

本個体に出会ったのは、大人になってからでした。それでも、もう25年近く前になります。朝とはいえ太陽が燦燦と照り付ける蒸し暑い日…お化けのような本個体に出会ったのも、やはりミカン畑でした。直射日光が当たらない木の根元でくつろいでいる姿を見つけた時、あまりの大きさに体が震えました。野外で見かけるスジブトは3~4センチ台がほとんど…時々、60ミリ前後の大きい個体も見られるので採集できる全体サイズを平均すると42~3ミリと思われます。そんなスジブトですから、67ミリを超えてくる、このサイズは異常なのです。

夢中でつかみ取ろうとしたら、ミカンの木の根元にある割れ目(穴)にサッと潜り込もうとする。運よく!?右手で大アゴの根元をしっかり掴めたので、思いっきり引っ張ったら…採れた。だけど、後脚がない…。両後脚が完全に折れていました。あ~~~と思ったけれど、採れたことの嬉しさが圧倒的に勝っていました。折れた脚が残っていないか洞を覗いてみましたが、深い洞の底に落ちてしまって見つかりませんでした。

この話を伺った時、有馬さんの複雑な心境が伝わってきました。大きな喜びの中に、少し残念な気持ちが入り混じる…もう少しゆっくり引き抜けば良かった!など…

さて、私が現在、所持している野外採集個体の中で、本個体が最大のスジブトヒラタクワガタになります。両方の後脚が無くなっているのは残念ですね。ただ、有馬さんから採集ストーリーを聞かせていただき、その興奮とワクワク感と共に、採集当時の情景が私の頭の中にサーっと広がり、両後脚のない本個体の魅力がグッと増したように感じました。有馬さんが、「これは異常個体です!」と言われるように、見れば見るほど立派なスジブトヒラタでございます。天然個体に多く見られる、大アゴがスラっと伸びた美しい個体ですね。

Contributed by HIRO

2025 February

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