標本DATA
【種 類】 ノコギリクワガタ(原名亜種) Prosopocoilus inclinatus inclinatus ♂
【サイズ】 Left 69.8 ㎜ Right 68.7 ㎜
【採集場所】佐賀県唐津市鎮西町(加唐島)
【採集日時】2024年8月24日 11:00
【採集方法】Looking採集(タブ)
【採集者名】K. Y.
採集されたYさんは季節になると、様々な島に足を運んでクワガタ採集を楽しまれているようです。加唐島に訪れるのは3回目!島内は落葉広葉樹が少なく、常緑のタブが優占種となっています。本個体はタブの樹液で発見しました。島内で見られるクワガタは、ノコギリクワガタが一番多く、その次にコクワガタ、ヒラタクワガタが観察できます。カブトムシも生息していると思うのですが、今のところ見たことがないそうです。
さて、本個体をじっくり見ていただきたいと思います。大アゴはあまり湾曲せず、直線的に伸びています。九州で多く見られるタイプですね。ただ、スラっと細いタイプではなく大アゴが太く、体躯もガッシリした立派なノコギリクワガタです。湾曲した大アゴに魅かれる私ですが、これだけガッシリしていると、また別の魅力がありますね。格好良いと思います。
アゴ先や体全体が摩耗しています。夏の終わりまで自然の中で長く生き抜いてきた証でございます。
標本の出来栄えは、非常に満足しています。大アゴが左右非対称の個体は特に全体的なバランスを整えるのに気を使います。触角も美しく決まり100点満点かと思います(自画自賛)。
Contributed by HIRO
April 21, 2025